年収250万円から580万円へ|転職して分かった「給料は自分の能力だけで決まらない」ということ

暮らし

社会人になって最初に入った会社で、私の年収は約250万円でした。

ボーナスはありません。

東京で一人暮らしをして、家賃は6〜7万円。さらに奨学金の返済もありました。

手取りは20万円弱。

ほぼ自炊で生活し、給料日前になると貯金はいつもほぼゼロ。

月に一度、外でお酒を飲むことが楽しみでした。

そこから私は転職し、年収は約580万円になりました。

250万円から580万円。2倍以上です。

では、転職した途端に私の能力が2倍になったのでしょうか。

そんなことはありません。

営業として人と接する力が突然2倍になったわけでも、特別な才能を身につけたわけでもありません。

変わったのは、

所属する会社、扱う商品、会社の収益力、報酬体系、そして勤務地でした。

むしろ営業そのものは、最初の会社の方が難しかった部分すらあります。

この経験は、その後のお金に対する考え方に大きな影響を与えました。

資産形成というと、

「節約する」
「NISAを始める」
「投資信託を買う」

といった話になりがちです。

もちろん、どれも大切です。

しかしその前に、もう一つ大きなレバーがあります。

自分が働く場所を変えることです。

この記事では、年収250万円だった私が転職し、年収580万円になった経験と、そこから14年以上経った今だから思う「会社と給料」の話を書いてみます。

株パパ

株式投資歴17年目のサラリーマン投資家、2児のパパ
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1社目は、商品力の弱い建築建材メーカーだった

私が新卒で入社したのは、広く言えば建築建材を扱うメーカーでした。

営業として設計士に自社製品をスペックしてもらい、その後ゼネコンや塗装業者、販売店などに営業し、実際の現場で自社製品を採用してもらう仕事です。

会社は零細企業。

競合他社も強く、今振り返れば「この商品だから選ばれる」という独自の商品力はほとんどなかったと思います。

だからこそ、

「商品ではなく自分を売る」

という営業を覚えました。

設計士から現場の職人さんまで、本当にいろいろな職種、いろいろなタイプの人と話しました。

これは楽しかったです。

そして、今でも定期的に会う先輩にも出会いました。

優しくも厳しい人で、給料の少ない私をいつも飲みに連れて行っては奢ってくれました。

会社を辞めて長い年月が経った今でも付き合いが続いている、私にとって恩師のような存在です。

だから私は、1社目を「失敗だった」とは思っていません。

給料は安かった。

でも、そこで学んだことはたくさんありました。


「とりあえず3年は働こう」と決めていた

当時の私は、

少なくとも3年間はこの会社で働こう

と決めていました。

短期間で辞めても、何も身につかないと思っていたからです。

商品力が弱いからこそ営業力が必要でしたし、人との接し方も勉強しました。

土曜日でも現場が動いていれば問い合わせの電話がかかってくることもありました。

決して「給料は安いけれど楽な会社」だったわけではありません。

それでも3年間はやってみよう。

そう決めて働きました。

そして最後の年。

私は大きな案件を売り上げました。

少し期待しました。

「さすがに今回はボーナスが出るんじゃないか」

しかし、

ボーナスはゼロでした。

そこで、見切りをつけました。


「自分に能力がない」のではなく、「商品力のある会社へ行こう」と思った

幸いなことに、私は当時、

「給料が安いのは、自分に能力がないから仕方がない」

とは考えていませんでした。

むしろ、

もっと商品力のある会社で働いてみたい

と思いました。

今振り返ると、これはかなり大きな転換点だったと思います。

同じ営業でも、

  • 何を売るのか
  • どんな会社で売るのか
  • 競合優位性があるのか
  • 利益率はどうなのか
  • 会社が社員へどの程度還元するのか

によって、仕事の難易度も報酬も変わります。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」も、賃金を産業、企業規模、職種、年齢、勤続年数などさまざまな区分で調査しています。

つまり、現実の賃金は「その人の能力」という一つの尺度だけで決まっているわけではありません。


転職先は「年収が高い順」で探した

転職活動を始めたとき、私には壮大なキャリアプランがあったわけではありません。

かなり単純でした。

年収を上げたい。

これが一番です。

求人一覧を見て、年収が高いところから応募していきました。

その中で気づいたことがあります。

勤務地を限定しなければ、選択肢が増える。

特に全国転勤ありの求人まで対象にすると、給与条件のいい求人も見つかりました。

私は東京に住み続けることへの強いこだわりもありませんでした。

B to CよりB to Bの方が土日休みが多そうだな、という程度の希望はありましたが、それ以外はかなり柔軟に考えていました。

結果的に転職先は地方になりました。

しかし、給与水準は東京で働いていた頃より大幅に上がりました。

そして地方でその収入を得られたことで、生活にはかなり余裕が生まれました。


リクナビNEXTへの登録から、リクルートエージェントを知った

当時、私はリクナビNEXTに登録しました。

そこで転職活動を進める中で、転職エージェントというサービスの存在を知り、リクルートエージェントを利用することになりました。

これは約14年前の話です。

そのため、ここから書く内容は現在のリクルートエージェントのサービスをレビューするものではなく、あくまで当時の私自身の体験です。

現在のサービス内容については、後ほど最新の公式情報も紹介します。


最初の2時間ほどの面談で、自分の仕事を棚卸しした

特に記憶に残っているのが、最初の面談です。

たしか2時間ほどかけて、

  • 今までどんな仕事をしてきたのか
  • どんなことができるのか
  • どんな仕事が向いていそうか
  • どんな求人を希望しているのか

といったことを整理してもらいました。

これが私には新鮮でした。

自分一人で転職活動をしていると、

「営業を3年間やりました」

くらいで終わってしまいます。

しかし第三者と話すことで、

「その仕事で何を経験したのか」
「何が自分の強みなのか」
「次の会社で何を生かせるのか」

を考えることになります。

自分のキャリアを初めて棚卸しした瞬間だったのかもしれません。


履歴書よりも、面接対策がとても役に立った

履歴書や職務経歴書についても、添削してもらった記憶があります。

ただ、私が特に助かったのは面接対策でした。

私は面接が苦手でした。

そのため面接対策のセミナーは非常に勉強になりました。

「ああ、転職活動ってこうやるのか」

と、目から鱗が落ちることがいくつもありました。

さらに、

  • 合否の連絡
  • 次回面接の日程調整
  • 企業とのやり取り

などを間に入って進めてもらえたことも助かりました。

転職活動そのものが初めてだった私にとって、第三者が伴走してくれることにはかなり意味がありました。


14年後のリクルートエージェントはどうなっている?

ここからは、私の14年前の体験ではなく、2026年現在の公式情報です。

リクルートエージェントによると、現在も、

  • キャリアアドバイザーとの面談
  • 求人紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 内定後の年収交渉
  • 入社日の調整

などの転職支援を行っています。

つまり、私が当時受けたサポートの基本的な部分は現在も続いています。

さらに現在は、非公開求人約25万件を保有しているとしています(2026年3月31日時点、求人数=採用予定人数)。

2026年8月には「AI面接練習」という機能も追加され、AIとの対話による面接練習や、シーン別の練習もできるようになっています。

私が利用した14年前とは、さすがに転職活動の方法も進化しています。


転職するかどうかを決める前に、外の求人を見てみる

私自身が利用したのは約14年前ですが、リクルートエージェントは現在もキャリア相談、求人紹介、書類添削、面接対策などのサービスを提供しています。

転職活動を始めたからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。

今の会社に残ることも含めて、自分の経験が外ではどのように見られるのか、どんな求人があるのかを確認するところから始める方法もあります。

リクルートエージェント公式サイト


年収250万円から580万円になった

そして転職。
私の年収は、約250万円から約580万円になりました。

転職前後を整理すると、こうなります。

転職前後の比較|年収250万円から580万円へ。勤務地・商品力・報酬体系の変化

2倍以上です。
さすがに驚きました。

しかも勤務地は地方です。

東京で年収250万円だった頃は、家賃6〜7万円と奨学金返済があり、ほぼ自炊しても給料日前にはお金が残りませんでした。

それが地方へ移り、収入は大幅に増えた。

生活は一気に楽になりました。


でも、私の能力が2倍になったわけではない

ここがこの記事で一番伝えたいことです。

転職後の仕事では、専門知識を覚えるのは大変でした。

しかも知識は一度覚えれば終わりではなく、常に更新していかなければなりません。

その部分では、今の仕事の方が大変です。

しかし、

人との接し方や営業という仕事そのものは、それほど変わりませんでした。

むしろ転職先には、その会社にしかない商品があります。

顧客側もその商品を使う必要がある場面があります。

前職では、競合商品がたくさんある中で、商品力の弱さを営業力で補わなければなりませんでした。

それと比べれば、

営業そのものはむしろ楽になった部分すらあります。

それなのに年収は、

250万円から580万円。

この経験で私は、

給料は、自分の能力だけで決まるものではない

ということを実感しました。


同じ人間でも「どこで働くか」で労働の値段は変わる

これは私一人の経験だけから一般化すべき話ではありません。

ただ、国の統計を見ても、賃金は一様ではありません。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、産業だけでなく、企業規模、職種、雇用形態、年齢、勤続年数などによって賃金の実態を集計しています。

つまり、

「自分の年収=自分自身の価値」

ではありません。

会社が違う。

業界が違う。

扱う商品が違う。

利益率が違う。

企業規模が違う。

勤務地が違う。

報酬体系が違う。

同じ人でも、置かれた環境によって得られる給与は変わります。

私は転職した翌日に突然優秀な人間になったわけではありません。

自分を置く場所を変えただけです。

それでも、年収は大きく変わりました。


資産形成では「1万円節約する」より大きなレバーになることがある

この経験は、今の私の資産形成の考え方にもつながっています。

家計を改善するとき、

「スマホ代を安くする」
「外食を減らす」
「保険を見直す」

といった支出削減はもちろん重要です。

私自身、10年以上家計簿を続け、生活費の最適化をずっとやっています。

しかし、支出を減らすことには限界があります。

食費をゼロにはできません。

家賃もゼロにはなりません。

一方、収入側には違う可能性があります。

私の場合、

年収250万円 → 580万円

でした。

もちろん額面年収が330万円増えたからといって、そのまま330万円が自由に使えるわけではありません。税金や社会保険料も変わります。

それでも、数千円単位の節約とは違うインパクトでした。

だから資産形成では、

支出を減らすことだけでなく、収入を増やす方法を考えることも重要

だと思っています。

【内部リンク:株パパの資産形成ロードマップ


年収が増えても、生活水準はそれほど上げなかった

転職後、生活水準をまったく変えなかったわけではありません。

外食する回数が少し増えました。

服も、それまでほど我慢せず買えるようになりました。

まとまった買い物としては、機械式腕時計とロードバイクも購入しました。

ただ、自炊はそのまま続けました。

急に高級マンションへ引っ越したり、高級車を買ったりしたわけでもありません。

当時はまだ今ほど投資への意識が高くなく、増えたお金を積極的に追加投資していたわけでもありません。

銀行口座の残高が増えていくことを楽しんでいました。

それでも、

毎月お金が残る。

これだけで生活の感覚は大きく変わりました。

そして、その後の投資や資産形成につながっていきます。


もし転職していなかったら、ときどき考える

もちろん「もし」は分かりません。

別のきっかけで転職していたかもしれません。

収入が上がっていた可能性もあります。

それでも、もしあの会社にずっと残っていたら、と考えることがあります。

おそらく、毎月ほとんど貯金できない生活が続いていたと思います。

そして今の家族を見ていると、

結婚や子育ても叶わなかったかもしれない。

そう考えると、少しゾッとします。

転職によって得た一番大きなものは、330万円という年収差そのものではなかったのかもしれません。

人生の選択肢が増えたこと。

今はそう思います。

私が資産形成を始めたきっかけや、当時ノートに書いた「50歳で早期リタイア」という目標については、こちらの記事に詳しく書いています。

【内部リンク:40代からFIREを目指す|年収250万円だった私が世帯資産5,000万円、50歳1億5,000万円を目指すまで


低収入だった3年間も、無駄ではなかった

では、

「もっと早く辞めればよかった」

と思っているのか。

不思議と、そうでもありません。

あの3年間は辛かった。

でも、ものすごく濃い3年間でした。

商品力がないから、自分を売る方法を覚えました。

いろいろな立場の人と話しました。

恩師にも出会いました。

そして何より、

お金がない生活を経験しました。

この経験から生まれたハングリー精神は、今でも自分を支えてくれています。

今でも当時の自分に言うなら、

「この悔しさを忘れるな」

です。

給料が低かったからこそ得たものも、確かにありました。

だから過去を否定する必要はない。

でも、

過去に意味があったことと、その環境に居続けなければならないことは別です。

私はそう考えています。


「給料が安い=自分に能力がない」と思わなくていい

もし今、

「自分は仕事ができないから給料が安いんだ」

と思っている人がいるなら、一度それを疑ってみてもいいと思います。

会社が違えば評価は変わります。

扱う商品が変われば営業の難しさも変わります。

業界が変われば利益構造も違います。

同じ仕事でも、企業規模や勤務地によって給与水準が違うこともあります。

だから、今の会社でもらっている給与だけを見て、

自分自身の価値まで低いと決める必要はありません。

私の場合は、会社を変えただけで年収が2倍以上になりました。

もちろん、誰でも転職すれば年収が倍になるという話ではありません。

転職によって給与が下がる場合もあります。

それでも、

今いる会社の評価だけが、自分に対する唯一の評価ではない

ということは知っておいていいと思います。


転職活動をすることと、転職することは違う

現在の会社に満足しているなら、無理に転職する必要はありません。

今の会社にも、新卒からずっと働いている人がたくさんいます。

その中には、私が心から尊敬している人もいます。

最初から自分に合った会社に入れる人もいるでしょう。

自分のやりたいことが実現できる会社に偶然出会える人もいます。

転職経験がある方が偉いわけでもありません。

重要なのは、

自分が納得してそこにいるかどうか

だと思います。

一方で、

「本当はもっと違う仕事をしてみたい」

「給料にはずっと不満がある」

「このままでいいのかな」

と思いながら、何となく今の環境に居続けているなら、一度外を見てみるのも一つの方法です。

総務省の労働力調査では、2025年の転職者は330万人でした。一方、実際には転職していない人も含む「転職等希望者」は1,023万人に上ります。

転職を考えることと、実際に転職することの間にはかなり大きな差があります。

求人を見る。

自分の経歴を棚卸しする。

第三者に相談する。

応募してみる。

そして、

「やっぱり今の会社がいい」

と思えば残る。

それも立派な結論だと思います。


私はリクルートエージェントを使いました

私の場合、その「外を見る」きっかけになったのがリクルートエージェントでした。

約14年前なので、当時と現在ではサービス内容も変わっています。

ただ、私が特に助かった「キャリア面談」「応募書類の添削」「面接対策」「企業との日程調整」などは、現在も公式に案内されています。

現在は非公開求人約25万件(2026年3月31日時点、求人数=採用予定人数)を保有し、面接対策やAI面接練習などのサービスも提供されています。

転職することを決めていなくても、まず現在どんな求人があるのかを確認し、自分のキャリアを考える材料にする方法があります。

リクルートエージェント公式サイト

筆者の利用経験は約14年前のものであり、現在のサービス内容を体験したレビューではありません。最新のサービス内容・利用条件等は公式サイトをご確認ください。


まとめ|自分を変えるだけでなく「場所を変える」という選択肢もある

私の社会人生活は、年収約250万円から始まりました。

東京で一人暮らし。

奨学金を返しながら、ほぼ毎日自炊。

給料日前の貯金はほぼゼロ。

それでも3年間働きました。

そこで営業を学び、人との付き合い方を学び、恩師にも出会いました。

そして大型案件を売り上げてもボーナスはゼロ。

そこで私は、

商品力のある会社へ行ってみよう

と決めました。

転職後の年収は約580万円。

しかし、私自身が突然2倍以上優秀になったわけではありません。

変わったのは、私ではなく環境でした。

資産形成では、自分を変える努力も大切です。

節約する。

勉強する。

投資をする。

資格を取る。

仕事の能力を高める。

でも、それだけではありません。

自分がいる場所を変える。

それだけで状況が大きく変わることもあります。

だから、今の収入に悩んでいるからといって、自分自身の価値まで否定する必要はありません。

今いる場所で学べることは学ぶ。

得られるものは得る。

それでも違うと思ったら、外を見てみる。

転職するかどうかは、それから決めればいい。

私自身、あの3年間に無駄なことは何もなかったと思っています。

そして、あのとき外へ出たことも後悔していません。

人生は一度しかありません。

やらなかった後悔をできるだけ残さない生き方をしていきたい。

転職から14年以上経った今、私はそう思っています。

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