FIRE・定年後の趣味に登山はどう?50代から考える健康・お金・道具沼

暮らし

FIREや定年後、自由な時間が増えたら何をして過ごすか。

最近、そんなことをよく考えます。

旅行もしたい。

おいしいものも食べたい。

家族との時間も大切にしたい。

でも、毎日のように旅行や外食をしていれば、それなりにお金がかかります。

そこで欲しくなるのが、

「時間を使えて、健康にもつながり、それほどお金をかけなくても楽しめる趣味」

です。

そう考えると、ジョギングやランニングはかなり優秀ではないでしょうか。

シューズがあれば始められる。

家を出たところがスタート地点。

ジムのような月会費もいらない。

しかも体を動かせます。

ただ、これから年齢を重ねることを考えると、走ることが自分の体に合うとは限りません。

だったら散歩でもいい。

でも、どうせ歩くなら……。

山を歩いた方が楽しそう。

そう考えて登山を調べてみる。

登山靴、ザック、レインウェア、ウェア、ヘッドライト、トレッキングポール……。

あれ?

お金のかからない趣味を探していたはずなのに。

今回はFIRE・定年後に新しく始める趣味として、

ランニング → ウォーキング → 登山 → そして道具沼

までを、「健康・時間・お金」の3つから考えてみます。

この記事は「登山初心者におすすめの山」や「登山靴ランキング」を紹介する記事ではありません。
FIRE・定年後に新しい趣味を探す立場から、ランニング・散歩・登山を「健康・時間・お金」で比較して考える記事です。

株パパ

株式投資歴17年目のサラリーマン投資家、2児のパパ
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FIRE後こそ「体を動かす趣味」を一つ持ちたい

FIREを考えていると、どうしても「いくらあれば仕事を辞められるか」に意識が向きます。

でも実際に仕事を辞めれば、生活そのものが変わります。

通勤がなくなる。

仕事中に歩くこともなくなる。

休日を待つ必要もなくなる。

自由な時間が一気に増えます。

だからこそ私は、FIRE後には体を動かすこと自体を趣味にしてしまうのがかなり良いのではないかと思っています。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人について、歩行またはそれと同等以上の身体活動を**1日60分以上(約8,000歩以上に相当)**行うことを推奨しています。

さらに、息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上、筋力トレーニングを週2~3日行うことも推奨しています。

一方、高齢者については、歩行またはそれと同等以上の身体活動を**1日40分以上(約6,000歩以上に相当)**行うことが目安とされています。筋力・バランス・柔軟性などを組み合わせた運動も推奨されています。

ただし、「8,000歩歩かなければ意味がない」という話ではありません。

厚生労働省が伝えている基本的なメッセージは、

「今よりも少しでも多く身体を動かす」

ことです。個人差を踏まえて強度や量を調整し、できるものから取り組むことが勧められています。

そう考えると、

「健康のために運動しなければ」

と義務にするより、

体を動かしたくなる趣味を持つ。

こちらの方がFIRE後の生活には合っている気がします。

FIRE後のお金だけでなく、健康や増えた時間をどう使うかについては、こちらの記事で詳しく考えています。

FIRE・定年後に何をする?お金・健康・時間から考える人生後半の過ごし方


最初に思いつくのはランニング|かなりコスパのいい趣味

運動系の趣味として最初に思いつくのが、ジョギングやランニングです。

これはかなり強い。

基本的には、

  • ランニングシューズ
  • 動きやすい服
  • 季節によって帽子や防寒用品

くらいから始められます。

すでに運動着を持っていれば、最初に買うのはシューズくらいかもしれません。

月会費もありません。

自宅周辺を走るなら交通費もほぼゼロ。

家を出た瞬間から始められます。

30分でもいい。

時間がある日はもう少し長く走ってもいい。

FIREしたら、

「平日の朝、混雑する前に1時間走って帰ってくる」

なんて生活もできます。

そして何より魅力的なのが、

趣味に使っている時間そのものが身体活動になること。

です。

お金を使って健康を維持するのではなく、

楽しんでいたら結果的に体も動かしていた。

こんな趣味が一つあれば、FIRE後の生活はかなり豊かになる気がします。

ランニングなら、まずはどんなシューズやウェアがあるのか価格帯を見てみるだけでも、始めるイメージがつかみやすいと思います。

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走るのが合わなければ、歩けばいい

とはいえ、

「健康にいいから、とにかく走ろう」

という話でもありません。

これから運動を始める人。

久しぶりに体を動かす人。

体力に自信がない人。

膝や足などに不安がある人。

持病がある人。

人によって体の状態は違います。

厚生労働省も、慢性疾患がある場合には、現状を把握したうえで無理のない強度・頻度から始め、徐々に増やすことが重要だとしています。

また、身体活動によって悪化する可能性のある合併症や、運動器の痛み・変形などがある場合には、事前に医師などの専門家へ相談することを勧めています。

つまり、

走ることが自分に合わないなら、無理に走る必要はありません。

歩けばいい。

ウォーキングなら速度も距離も自分で調整できます。

しかも費用はランニング以上に小さい。

近所を歩くだけなら、新しい道具すら必要ないかもしれません。

そう考えると、

「FIRE後の趣味は散歩で十分なのでは?」

とも思います。

ただ、私の場合、そのうちこう考えそうです。

毎日歩くなら、もっと景色のいいところを歩きたい。


どうせ歩くなら山がいい

近所を歩く。

公園まで歩く。

河川敷を歩く。

もちろん、それだけでも十分楽しめます。

でもFIRE後には時間があります。

せっかくなら少し足を延ばして、自然の中を歩いてみたい。

丘を歩く。

整備された低山を歩く。

季節の変化を見る。

山頂まで行く。

そこでおにぎりを食べる。

同じ「歩く」という行為なのに、急に趣味らしくなってきます。

散歩を楽しんでいたら、その先に山があった。

そんな趣味の広がり方も面白そうです。


登山は「健康・時間・経験」をまとめて使える趣味

私がFIRE後の趣味に求めたいものを並べてみると、登山はかなり魅力的です。

FIRE後の趣味、ランニング・散歩・登山どれを選ぶ?

※この表は医学的評価ではなく、趣味としての特徴を整理した筆者の主観です。

登山なら、

山を調べる。

ルートを考える。

準備する。

歩く。

登る。

景色を見る。

写真を撮る。

山頂で食べる。

帰宅して道具を手入れする。

そして次の山を探す。

一つの趣味から、かなり多くの時間と経験が生まれます。

これは、私がロードバイクを長く楽しんでいる理由にも少し似ています。

ロードバイクも、

運動+移動+景色+達成感+道具

が組み合わさった趣味です。

ロードバイクの費用はいくら?高い自転車は本当に必要なのか、趣味とお金を考える


ただし「散歩」と「登山」は安全面では別物

ここは重要です。

散歩をしていて、

「もっと自然の中を歩きたい」

と登山に興味を持つのはいい。

でも、

散歩と同じ感覚で山へ入っていい、という意味ではありません。

農林水産省が日本山岳ガイド協会認定登山ガイドの指導のもと公開している初心者向け情報でも、事前に山やルートを調べて登山計画を立てることが重要とされています。

初心者については、無理のない計画として、日帰りなら歩行4時間、休憩を含め5時間を上限とするコース設定が一つの目安として紹介されています。

山では、

天候が変わる。

転倒する。

道に迷う。

体調を崩す。

予定より時間がかかる。

暗くなる。

といったことも考えなければなりません。

警察庁も毎年、全国の山岳遭難の発生状況を集計・公表しています。2025年(令和7年)の山岳遭難についても、2026年6月に年間の概況が公表されています。

ですから私なら、

近所の散歩

長めのウォーキング

ハイキング

整備された低山

少しずつ次へ

くらいから始めたいと思います。

そして山へ行くとなると、もう一つ気になるものが出てきます。


登山を調べ始めると「道具沼」が待っている

最初は、

山なんて歩くだけでしょう。

くらいに考えていました。

ところが調べてみると、

登山靴。

ザック。

レインウェア。

速乾性のウェア。

帽子。

ヘッドライト。

水筒。

トレッキングポール。

防寒着。

ファーストエイド用品。

……いろいろあります。

さらに調べ始めると、

こっちのザックの方が軽いな。

このレインウェア、性能が良さそう。

登山靴もローカットとミドルカットがあるのか。

なんてことになりそうです。

危険です(笑)。

お金のかからない趣味を探していたはずなのに、いつの間にかAmazonやアウトドアショップを眺めている。

でも最近は、

それって本当に悪いことなのかな?

とも思います。

お金のかからない趣味を探していたはずが…

「道具沼」は浪費なのか、それとも趣味なのか

資産形成だけを考えれば、

必要最低限のものを買って、長く使う。

これが合理的です。

私自身も基本的にはそういう買い物が好きです。

でも、

長年資産形成してきた。

FIREできるところまで来た。

自由な時間もできた。

そして登山が本当に好きになった。

そんな人が、

少し良い登山靴を買う。

軽いザックを買う。

快適なウェアを買う。

気に入った道具を集める。

それをすべて「無駄遣い」と考える必要があるでしょうか。

私はそうは思いません。


道具を買うと「山にいない時間」まで趣味になる

趣味のお金を考えるとき、

買った商品の価格

だけを見てしまいがちです。

でも趣味の価値は、それだけではありません。

例えば登山なら、

山を調べる

ルートを考える

道具を調べる

比較する

買う

準備する

山へ行く

使ってみる

手入れする

次の山を考える

という時間があります。

登山そのものは1日でも、

登山を楽しんでいる時間は、その何倍もある。

道具を調べることが好きなら、それも趣味。

所有することが嬉しいなら、それも楽しみの一つ。

そう考えると、

「1万円の道具を買った」

という支出額だけでは、その1万円から得られた価値は測れません。


「安全」「快適」「欲しい」を分けて考えてみる

とはいえ、

「趣味なんだから欲しいもの全部買っちゃえ」

でもありません。

登山用品を調べるなら、私はお金を3つに分けて考えたいです。

① 安全のためのお金

行く山や季節に応じて必要になる、靴、雨具、防寒用品、ライトなど。

安全に関わる部分なので、単純に「一番安いもの」で決めない。

② 快適さのためのお金

軽いザック。

着心地の良いウェア。

使いやすい小物。

より快適に趣味を続けるためのお金です。

ここは予算とのバランスを考える。

③ 趣味として欲しいもの

すでにザックを持っているけれど、違うサイズも欲しい。

お気に入りブランドのウェアが欲しい。

高機能な時計が欲しい。

似たような道具なのに、なぜか欲しい。

これはもう、

「必要だから」ではなく「欲しいから」。

でも、それでいいと思います。

大切なのは、

自分が①②③のどこにお金を使っているのか分かったうえで買うこと。

ではないでしょうか。

登山を始めるとしても、最初から高価な道具を一式揃える必要はありません。まずは登山靴・ザック・レインウェアなど、どんな道具があってどのくらいの価格なのかを眺めながら、自分に必要なものを考えるところからでも楽しめそうです。

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最初から全部買わなくてもいい

お金に余裕があるからといって、

よし、登山を始めよう。

と最初から何十万円分もの道具を揃える必要もありません。

まず歩いてみる。

ハイキングをしてみる。

自分が本当に楽しいと思えるか確かめる。

続きそうなら、行きたい山や季節に合わせて必要な装備を調べる。

そして本当にハマったら、

そのとき良い道具を買えばいい。

この順番なら、

「節約のために、とにかく安いものを買う」

でも、

「お金があるから、最初から最高級品を揃える」

でもありません。

自分の趣味への熱量に合わせて、お金を使っていく。

FIRE後のお金の使い方として、私はこのくらいがちょうどいいと思っています。


ランニング・散歩・登山、結局どれがいい?

ここまで考えておいて何ですが、結論は、

どれでもいい。

だと思います。

走ることが気持ちいいなら、ランニング。

ゆっくり歩くのが好きなら、散歩。

自然の中を歩きたくなったら、登山。

大切なのは、

「一番コスパのいい趣味は何か?」だけで決めないこと。

FIRE・定年後には自由な時間が増えます。

その時間に、

明日はこれをやりたい。

と思えるものがある。

さらに、それが体を動かすことにつながる。

それだけでもかなり価値があるのではないでしょうか。


FIRE後なら「お金のかからない趣味」にこだわりすぎなくてもいい

この記事を書きながら、結局ここに戻ってきました。

最初は、

FIRE後にはお金のかからない趣味がいい。

と思っていました。

これは今でも変わりません。

毎日何万円も使わなければ楽しめない生活では、FIRE後の必要生活費も大きくなります。

散歩する。

自炊する。

家庭菜園をする。

図書館へ行く。

自転車に乗る。

山へ行く。

こうした長時間楽しめる趣味をいくつか持てれば、少ない支出でも充実した時間を過ごせそうです。

一方で、

資産形成をしてきた。

自由な時間を手に入れた。

好きな趣味も見つかった。

それなのに、

資産が減るから、欲しい道具は全部我慢する。

となったら、それも少し違う気がします。

以前、私は「使ってよかったお金」についても考えました。

若いころに買った腕時計より、今も乗っているロードバイクの方が長く経験を生んでくれている。

何にお金を使えば豊かになるかは、値段だけでは決まりません。

使ってよかったお金を、家族の豊かさとして振り返る|節約だけではない「お金の使い方」

普段は近所を散歩する。

時々山へ行く。

年に何回か旅行する。

そして本当に好きになった趣味には、少し良い道具を買う。

お金を使わず楽しめる時間と、お金を使ってもっと楽しむ時間を両方持つ。

私はそんなFIRE生活が理想です。


まとめ|散歩の先に山があって、道具沼があってもいい

FIRE・定年後の趣味を考えると、ランニングはかなり魅力的です。

比較的少ない費用で始められて、体も動かせます。

走ることが自分に合わなければ、歩けばいい。

散歩が楽しくなったら、

どうせ歩くなら、山を歩いてみる。

そんな広がり方も面白いと思います。

そして登山にハマったら、きっと道具も欲しくなる。

調べる。

選ぶ。

買う。

使う。

手入れする。

また山へ行く。

そこまで楽しめるなら、

道具沼も含めて趣味なのかもしれません。

FIREするためにお金を貯める。

でもFIREした後まで、お金を使わないことだけを目標にはしたくありません。

健康のために体を動かす。

自由になった時間を楽しむ。

本当に好きになったものには、お金も使う。

そんな趣味をFIREする前から少しずつ探していく。

これも資産形成の「出口戦略」の一つではないでしょうか。


参考にした一次情報

健康面については、厚生労働省「身体活動・運動の推進/健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」、成人・高齢者それぞれの推奨事項を参照しています。登山については、農林水産省「初心者の山歩き[実践編]」および警察庁「令和7年における山岳遭難・水難の概況等」を参照しました。

※本記事は一般的な情報と筆者自身の趣味・FIRE後の生活についての考えをまとめたものです。健康状態や体力には個人差があります。痛みや持病などがある場合は、必要に応じて医師等の専門家へ相談してください。厚生労働省も、身体活動によって悪化する可能性のある運動器の痛みや変形などがある場合には、事前に専門家へ相談するよう案内しています。

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