子どもにお金のことを教えるなら、本や動画で勉強するだけではなく、実際のお金を通して経験してもらうのもいいのではないか。
そう考えて、わが家では2024年12月に子ども名義の証券口座で投資を始めました。
私としては、
「投資すると、お金が少し増えることもあるんだよ」
と見せるつもりでした。
ところが、最初の1か月はまさかの596円の含み損。
画面を見た子どもの反応は、
「えー、私のお金減ってるの!?」
でした。
でも今振り返ると、最初から利益が出るより、むしろよかったのかもしれません。
投資は必ず増えるわけではない。
そのことを、いきなり実体験として親子で学ぶことになったからです。
この記事では、投資商品の選び方や未成年口座の制度ではなく、実際に投資してみたことで子どもとどんな話ができたのかを中心に紹介します。
なお、ここでいう未成年口座は子ども名義の課税口座で、2023年末で新規開設が終了したジュニアNISAではありません。
子どもの金融教育に「実際のお金」を使ってみた理由
わが家では、子どもたちがもらった出生祝いやお年玉などを子ども名義の口座で貯めてきました。
もちろん、子どものお金を全部投資すればいいとは考えていません。
教育費など、近いうちに使う可能性があるお金は現金で持っておく。
一方で、長期間使う予定のないお金については、投資という選択肢もある。
そんなふうに分けて考えています。
ただ、今回投資した理由は「少しでも増やしたい」だけではありません。
もう一つ大きかったのが、
子ども自身がお金について考えるきっかけを作りたい
ということでした。
100万円が何%増える、と説明しても、小学生にはなかなか実感しにくいものです。
でも、
自分のお金が昨日より500円減った。
これは分かります(笑)。
実際のお金だからこそ、
「なんで?」
という疑問が生まれました。
最初の1か月は596円の含み損
1か月時点で記録していた運用結果はこちらです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 元手 | 200,007円 |
| 評価額 | 199,411円 |
| 含み損益 | ▲596円 |
見事にマイナスです。
私としては、少し増えている画面を見せて、
「ほら、お金にも働いてもらえるんだよ」
と説明するつもりでした。
完全に予定外でした(笑)。
でも、現実の投資は親の都合に合わせて動いてくれません。
むしろ、この596円のマイナスから話せたことの方が多かったと思っています。
学んだこと① 投資は必ず増えるわけではない
まず話したのが、
投資したお金は毎日増えていくわけではない
ということです。
投資信託や株式は、上がる日もあれば下がる日もあります。
昨日より評価額が減ったからといって、その時点で投資が失敗したわけではありません。
逆に、短期間で大きく増えたからといって、その後も増え続けるとも限りません。
「投資をすればお金が増える」
だけを最初に教えるより、
増えることもあるし、減ることもある。
この両方を最初から経験できたのは、結果的によかったと感じています。
学んだこと②「なぜ減った?」を一緒に考える
小学生に、世界経済や為替、企業業績について全部説明しても難しいと思います。
だから、
「どうして昨日よりお金が減ったと思う?」
と一緒に考えました。
投資信託の中には、たくさんの企業が入っている。
会社の業績や世の中の出来事によって株価が動く。
海外の企業へ投資していれば、為替の影響を受けることもある。
全部を一度で理解する必要はありません。
大切なのは、
「値段って動くんだ」
「なんで動くんだろう?」
という疑問を持つことだと思っています。
学んだこと③ 親が「正解」を教えすぎない
子どもから、
「これから上がる?」
と聞かれても、私には分かりません。
だから「上がるよ」とは言わず、
「どうして上がると思う?」
「もっと下がったらどうする?」
「このお金はいつ使う?」
「すぐ必要なお金まで投資して大丈夫かな?」
と聞くようにしています。
投資で将来の値段を当てることより、
分からないことについて、自分で考えること。
こっちの方が子どもには身につけてほしいと思っています。
金融教育は「投資を教えること」だけではない
子どもの金融教育というと、
「株を教える」
「NISAを教える」
「複利を教える」
といった話になりやすいですが、私は投資だけでは足りないと思っています。
お金には、
- 働いて得る
- 使う
- 貯める
- 将来に備える
- 投資する
といったいろいろな役割があります。
そして、お金は増やすことだけが目的ではありません。
欲しいものを買う。
家族で旅行する。
勉強や経験に使う。
誰かのために使う。
今だからできる経験にお金を使うことも大切です。
将来のために全部貯めておけばいい、とは思っていません。
将来のためのお金と、今を楽しむためのお金。
その両方を考えることも金融教育だと思っています。
投資だけでなく、普段のお金の使い方については、小学生のお小遣いを「学年×500円」で約2年半続けた経験もまとめました。
投資額より「自分のお金について考えること」を大切にしたい
子どもの投資を考えると、
「いくら投資する?」
「何を買う?」
「何年後にいくらになる?」
といった数字が気になります。
もちろん、それも大切です。
でも、わが家で一番大切にしたいのは、
子ども自身がお金について考えるきっかけを作ること
です。
596円減った画面を見て、
「なんで減ったの?」
と思った。
そこから親子で話した。
それだけでも、子ども名義で投資を始めた意味はあったと思っています。
では、1年8か月後どうなった?
最初の1か月は含み損でしたが、その後も売却せず運用を続けました。
では、その投資が1年8か月後にどうなったのか。
こちらの記事で実際の数字を公開しています。
→ 子どものお年玉50万円をオルカンに投資|1年8か月後のリアルな運用結果
最初の596円の含み損だけを見るのと、その後の値動きまで見るのとでは、投資への印象もかなり変わります。
まとめ|利益より「なんで?」が生まれたことに意味があった
わが家で子どもの投資を始めた最初の1か月は、
200,007円 → 199,411円。
596円の含み損でした。
「投資をすればお金が増える」
ところを見せるつもりだった私としては予定外です。
でも、
「私のお金減ってるの!?」
という一言から、投資やリスクについて親子で話すことができました。
今振り返ると、最初から増えているよりよかったのかもしれません。
金融教育は、親が正しい答えを全部教えることではなく、
子ども自身が「なんで?」と思い、一緒に考えること。
わが家では、これからも運用結果だけではなく、お金の貯め方、使い方、増やし方について子どもたちと話していきたいと思っています。
免責事項
本記事は、わが家における資産運用・金融教育の体験を紹介するものです。特定の金融商品や投資方法を推奨するものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあります。制度や税制は変更される可能性があるため、実際に利用する際は金融庁、国税庁、各金融機関などの最新情報をご確認ください。


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