ミニマリストの本を読みました。
ミニマリストしぶ さんの【PR】『新版 手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』(Amazon)という本です。
持ち物を減らせば、片づけにかかる時間も、新しく物を買うお金も抑えられる。その考え方には、うなずくところがたくさんあります。
一方で、家具や布団まで極端に減らす暮らしを、妻と子ども2人がいるわが家で実践するのは難しそうです。一人暮らしなら自分の判断で済むことも、家族4人ではそうはいきません。私には不要に見える物でも、家族にとっては大切な物かもしれないからです。
それでも本を閉じたあと、自分たちの暮らしを振り返ると、参考にできることはありました。わが家は持ち物の数を減らすことより、今ある物をどう扱い、次の物を家に入れるかを考えているようです。
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古くなっただけなら、買い替えない
学生時代に買ったアイロンとアイロン台を、壊れるまで約20年間使いました。特別に高価な物だったわけではありません。普段どおり使えていたので、買い替える理由がなかったのです。
学生時代から使っていた爪切りも、最近買い替えました。一方、同じころから使っているズボンプレッサーと洗濯かごは、今も現役です。
こうして並べると物持ちがよく見えますが、「何年使ったか」を競っているわけではありません。アイロンは壊れたから買い替え、ズボンプレッサーと洗濯かごは今も使えているから残っている。それぞれ、その時点での暮らしに合わせた結果です。
新しい製品には、使いやすくなった物もあるでしょう。ただ、手元の物で困っていないとき、古さだけを理由に買い直す必要は感じません。買い替えなかった年数だけ、買い物の機会も減っていたのだと、あとから気づきました。
古い物ではなく、使っていない物を見直す
長く使う物がある一方で、わが家は何でも取っておくわけではありません。
妻は整理整頓が得意で、定期的に持ち物を見直すきっかけを作ってくれます。たとえば、そのシーズンに着なかった半袖シャツや冬物のアウター。持っていても出番がなかった服を整理しています。
これは「私は長く使い、妻は捨てる」という役割分担ではありません。妻も必要な物は長く使いますし、私も使わなくなった物は見直します。そのうえで、妻が整理整頓を得意としていることが、わが家にとって定期的に立ち止まるきっかけになっています。
古い洗濯かごは、今も使うので残る。まだ着られる服でも、出番がなければ見直す。この二つは矛盾しません。買ってからどれほど時間がたったかより、今の暮らしの中で使っているかが判断の手がかりになります。
もちろん、私が着ないと思う服と、妻が残したい服の判断は同じとは限りません。子どもの物も含め、持ち主の気持ちを飛ばして整理を進めることはしたくありません。家族暮らしでは、自分の基準だけで家中の物を減らせないことも、自然なことだと思います。

見直しは、次の買い物にもつながる
使っていない物に気づくと、新しい物を見たときの考え方も少し変わります。
「便利そう」と思った物を買う前に、家にある物で間に合わないか、買ったあとも繰り返し使うかを考える。以前買った物に出番がなかったと分かっていれば、同じような買い物にも気づきやすくなります。
ただ、代用するたびに手間がかかったり、家族の誰かが困ったりするなら、買う意味はあります。買わずに済ませること自体を目標にすると、暮らしの負担を増やしかねません。
わが家に合っているのは、便利そうな物をすべて遠ざけることではなく、「今ある物では足りないか」を一度確かめてから買うことです。持ち物の見直しは、次の買い物を考える材料にもなっています。
買うと決めても、新品に限らない
必要だと判断したら、次はどんな形で手に入れるかを考えます。
ブログ用のノートパソコンを買ったときは、先に必要な性能を決め、その条件に合う中古品を選びました。すでに持っていたディスプレイ、マウス、キーボードも引き続き使っています。パソコンが必要だからといって、周辺機器まで一式買い直す必要はありませんでした。
靴では、状態のよいNew Balance 574の新古品を探すことがあります。新品であることより、自分が求める状態や使い心地を満たすかを考えています。
中古品を選ぶことと、物を増やさないことは、別々の話に見えるかもしれません。私の中では、まず買う必要があるかを考え、そのあとで新品が必要かを考える順番です。安いからという理由で予定になかった物を増やせば、せっかくの判断が逆戻りしてしまいます。
衛生面や安全性、保証が気になる物なら、新品を選ぶ理由もあります。中古品を一律に勧めたいのではなく、買うと決めた物について選択肢を狭めない、という感覚です。
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「買う回数を減らす」と書くと、何も買わないほうがよいように聞こえるかもしれません。でも、安く済ませることだけが、わが家の買い物の基準ではありません。
私は2012年に、約30万円のロードバイクを買いました。大きな支出でしたが、14年近く使い続けています。今も楽しみや運動につながっている物を、購入時の値段だけで無駄だったとは思いません。
家族の満足度や時間、健康、安全につながる物にも、お金を使う意味があります。長く楽しめる趣味も同じです。反対に、安く買えてもほとんど使わなければ、わが家には合わない買い物だったと考えます。
ロードバイクそのものの費用や趣味への支出は、ロードバイクの費用と、趣味にお金を使う判断を振り返った記事で書きました。また、買い物を減らした先で何にお金を使いたいかは、使ってよかったお金を振り返った記事で扱っています。ここでは、物を家に入れる前の判断に話を戻します。
買う前に、わが家で確かめたいこと
これまでの買い物を振り返ると、私が確かめたいことは次の五つです。
- それがなくて、今、誰かが困っているか
- 家にある物で間に合わないか
- 買ったあとも出番がありそうか
- 新品を選ぶ理由があるか
- 家族の時間、健康、安全、楽しみにどうつながるか
毎回、五つを採点する必要はありません。たとえば「便利そう」と思った物なら、まず家にある物で間に合うかを考える。買い替えたい物なら、今使っている物のどこに困っているかを考える。それだけでも、勢いで買う前に一呼吸置けます。
一方、残すか迷っている物には「古いかどうか」より、「今も使っているか」を問い直す。家族の物なら、その人がどう思っているかも聞く。残す判断と買う判断を、同じ物差し一つで決めなくてよいと思います。
家族4人に合うのは、物の数より買い方を見直すこと
ミニマリストの本を読んで、家具も布団も減らしてみようとは思いませんでした。家族全員が同じ持ち物の基準で暮らすのも難しいでしょう。
それでも、わが家に取り入れられる考え方はあります。古くても使っている物は残す。出番がなくなった物は、持ち主の気持ちを尊重しながら見直す。そして新しく買う前に、今ある物で間に合うか考える。
物を少なく見せるためではなく、家族が使う物を大切にし、必要のない買い物を増やさないためです。学生時代の道具が今も家にあることと、着なかった服を整理することは、どちらもその考え方につながっています。
読み終えたら、家にある物か、これから買おうとしている物を一つだけ思い浮かべてみてください。「古いから替えたい」のか、「今、困っていることがある」のか。その違いが分かるだけでも、次の買い物を決めやすくなると思います。
資産が増えたあとに物欲がどう変わったかは、お金が増えると、なぜ物欲が減ったのかを振り返った記事に書いています。
家計を整え、投資を始め、資産を育て、働き方やお金の使い方を考えるまでの全体像は、『株パパの資産形成ロードマップ』で整理しています。

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