食費を抑えるうえで、自炊は今でも効果の大きい方法だと感じています。
ただし、自炊すれば何でも安くなるわけではありません。
安い食材を求めてスーパーを何軒も回ったり、毎日手の込んだ料理を作ったりすれば、今度は時間と手間がかかります。
節約のために始めた自炊が負担になり、結局続かなければ意味がありません。
我が家で意識しているのは、**「できるだけ安く作ること」より、「食材を無駄にせず、頑張りすぎなくても続けられる仕組みを作ること」**です。
この記事では、長年自炊を続けてきた我が家が実践している、食費と手間を抑えるための工夫を紹介します。
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自炊は「安く作る」だけでは続かない
自炊のメリットとして真っ先に思い浮かぶのは、やはり食費です。
家族4人で外食すれば、一度の食事でもそれなりの金額になります。
一方、自宅にある食材を使って料理すれば、1食あたりの費用をかなり抑えられることがあります。
ただ、私が自炊を続けていて感じるのは、食材の価格だけを追いかけても生活全体の最適化にはならないということです。
例えば100円安い食材を買うために、車で別のスーパーまで行く。
数百円節約するために、何時間もかかる料理を毎週作る。
これでは、お金は多少節約できても時間を大量に使ってしまいます。
大切なのは、
食費 × 時間 × 手間 × 満足度
をまとめて考えることです。

普段使う店や商品についても、我が家では毎回最安値を探すのではなく、ある程度定番化しています。
→ 生活費を最適化する――衣食住を「定番化」して無理なくお金を残す

1.余っている食材から献立を考える
我が家でまず意識しているのが、「何を食べたいか」だけで献立を決めないことです。
冷蔵庫を開けて、
「キャベツが余っている」
「豚肉をそろそろ使いたい」
「昨日使ったニンジンが半分残っている」
といった食材を確認してから、献立を考えることがあります。
以前ならレシピ本を開いていましたが、今は余っている食材を検索すれば、いくらでも料理の候補が出てきます。
この方法のメリットは、新しく買う食材を減らせることです。
特定の料理を作るために毎回材料を一からそろえると、使い切れなかった食材がまた冷蔵庫に残ります。
それよりも、
「家にあるものをどう使い切るか」
から考える。
食費節約では、10円安く買うこと以上に、買った食材を捨てないことが大切だと思っています。
2.一度に多めに作って、冷凍・作り置きを使う
毎日一から料理をするのは大変です。
そこで我が家では、一度作るときに少し多めに作ることがあります。
煮物やカレー、スープ、おかずなど、保存しやすい料理なら翌日にも回せます。
冷凍できるものなら、さらに先まで保存できます。
これは食費だけでなく、自炊を続けるための負担を減らす工夫でもあります。
「今日は料理をする気力がない」
そんな日でも冷蔵庫や冷凍庫に一品あれば、外食や総菜だけに頼らずに済みます。
自炊は毎食ゼロから作らなくてもいい。
元気な日に少し未来の自分を助けておく。
これくらいの感覚の方が長く続きます。
3.夕食と翌日の弁当をセットで考える
夕食のおかずを翌日の弁当にも使うのも、我が家では定番です。
弁当専用のおかずを毎朝一から作ると、食材も時間も余計に必要になります。
そこで夕食を作る段階から、
「これは明日の弁当にも入れられるな」
と少し多めに作っておきます。
夕食と弁当を別々の料理として考えるのではなく、2食をひとつの流れとして考えるイメージです。
これだけでも朝の負担がかなり違います。
節約というと食材価格ばかりに目が行きますが、忙しい朝の10分、20分を減らせることにも大きな価値があります。
4.普段使うスーパーをある程度決める
食材を安く買うことも大切ですが、毎回チラシを比較して何店舗も回ることはしていません。
我が家では、業務スーパーや地元の比較的安いスーパーなど、普段利用する店をある程度決めています。
もちろん、その店がすべての商品で最安値とは限りません。
それでも、
「肉や冷凍食品ならここ」
「普段の食材はこのスーパー」
というように買う場所がある程度決まっていれば、毎回比較する必要がありません。
数十円の価格差だけではなく、買い物にかかる時間や判断する手間まで含めて考える。
これも我が家では自炊を続けるための仕組みのひとつになっています。
5.「○○の素」は必要に応じて使い分ける
以前は「麻婆豆腐の素」「鍋つゆ」「合わせ調味料」のような商品をできるだけ買わず、家にある調味料から作ることを意識していました。
確かに、しょうゆ、みそ、砂糖、酢、酒などの基本的な調味料があれば、自分で作れるものはたくさんあります。
使い切れずに余る専用調味料を減らせるメリットもあります。
ただ、今は何でも手作りすることが正解だとは考えていません。
疲れている日に市販の「○○の素」を使うことで自炊を続けられるなら、それも十分合理的です。
数十円、数百円を節約するために料理自体が嫌になってしまうより、
作れるときは作る。便利なものを使いたいときは使う。
くらいでいいと思っています。
自炊を長く続けるには、こうした逃げ道を残しておくことも大切です。
6.便利な調理器具にはお金を使う
自炊で節約するからといって、調理器具まで最安値にする必要はありません。
我が家では圧力鍋など、料理の手間を減らせる道具も使っています。
調理時間を短縮できたり、放っておける時間が増えたりするなら、その道具にお金を払う価値があります。
ここでも判断基準は、
「一番安いか」ではなく、「支払った金額以上に自分の時間や手間を減らしてくれるか」
です。
毎日のように使うものなら、多少高くても長期的には満足度の高い買い物になることがあります。
逆に、便利そうだから買ったものの年に数回しか使わないなら、コストパフォーマンスは高くありません。
「自炊で節約するために道具を買う」という一見矛盾した行動も、使用頻度と時間まで考えれば合理的な場合があります。
7.手作りする範囲を決める
自炊に慣れてくると、意外といろいろなものを自分で作れるようになります。
例えば、うどんや中華麺も材料自体はそれほど複雑ではありません。
時間があって、
「今日は作ってみたい」
と思うなら、こうした料理も楽しいものです。
私自身、自炊には「食費を抑える」だけではなく、自分で作れるものが増えていく面白さも感じています。
ただし、ここでも注意したいのが、
「自分で作れる」=「自分で作るべき」ではない
ということです。

1時間かけて100円節約できたとしても、その1時間を家族との時間や趣味、休息に使いたいなら、買った方がいいかもしれません。
逆に料理そのものが趣味なら、その1時間は「コスト」ではなく「楽しみ」になります。
これは自炊だけでなく、DIYや家庭菜園でも同じです。
私は「自分でやるか、お金を払って任せるか」を、やりたい/やりたくない × 安く済む/割高・難しいの4つに分けて考えています。
→ 生活費最適化の考え方|DIY・自炊・家庭菜園は「自分でやる」と「外注する」をどう決める?
外食や総菜を使っても、自炊は失敗ではない
自炊を始めると、
「外食したら負け」
「総菜を買ったら節約にならない」
と考えてしまうことがあります。
でも、我が家ではそこまで厳しく考えていません。
家族で外食することもありますし、忙しい日には出来合いのものを利用することもあります。
大切なのは、1回の食事を最安値にすることではなく、1か月、1年という長い期間で食費をコントロールすることです。
普段は自炊する。
疲れた日は無理をしない。
家族で楽しみたい日は外食する。
このくらいの余白があった方が、結果的に自炊を長く続けられます。
自炊は「節約」と「生活スキル」の両方になる
長く自炊を続けていると、節約以外のメリットも感じます。
冷蔵庫にあるもので料理を作れる。
余った食材を使い切れる。
ある程度の料理ならレシピを見なくても作れる。
「今日は外食しなくても、家にあるもので何とかなる」と思える。
こうしたことは、単純な金額には表れません。
以前の記事でも書きましたが、自炊やDIY、家庭菜園など、自分でできることが増えると、生活に必要な支出をある程度自分でコントロールできるようになります。
もちろん、何でも自分でやる必要はありません。
自分でできる。でも、必要ならお金を払って人にも頼める。
この選択肢を持っていること自体に価値があると思っています。
食費を節約するなら、頑張るより続く仕組みを作る
自炊で食費を節約するために、我が家で意識していることをまとめると、
- 余っている食材から献立を考える
- 多めに作って冷凍・作り置きを使う
- 夕食と翌日の弁当をセットで考える
- 普段使うスーパーをある程度決める
- 調味料や便利な食品は無理なく使い分ける
- 時間を減らしてくれる調理器具にはお金を使う
- 手作りするものと買うものを分ける
となります。
どれも「最安値を追い続ける方法」ではありません。
むしろ目指しているのはその逆です。
一度仕組みを作ってしまえば、それほど頑張らなくても食費が大きく膨らまない状態を作る。
食費を1円でも安くすることより、家族の食事を楽しみながら何年も続けられることの方が大切です。
そして食費は、自炊だけで決まるものでもありません。
どこで買うか、何を買うか、どこまで自分で作るか、外食をどう取り入れるか。
こうした食費全体の考え方については、こちらの記事でまとめています。
→ 食費を節約する方法|無理なく続ける我が家の自炊・買い物の工夫
節約を「我慢」ではなく「仕組み」に変える。
それが、我が家で自炊を長く続けられている一番の理由だと思っています。


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