時間を買う。でも、時間を使う自由も欲しい|お金と時間のちょうどいい関係

暮らし

乾燥機付き洗濯機には、お金を払ってもいい。

ロボット掃除機も便利だと思う。

でも、無料のサンマ1尾をもらうために長い行列に並ぶのは、私はちょっと違う。

一方で、自炊には何十分もかけるし、DIYなら休日を丸一日使うこともあります。

こうして並べてみると、かなり矛盾しています。

でも最近、この矛盾こそ人間らしいのではないかと思うようになりました。

お金を節約するために時間を使いたいときもある。

逆に、お金を払ってでも時間を買いたいときもある。

損得なんて関係なく、時間を使いたいこともある。

大切なのは、どれか一つを正解にすることではなく、

「今日はどれを選ぶか」を自分で決められること。

それが、私にとっての豊かさなのかもしれません。

以前、家族4人でミニマリストの考え方をどう取り入れるかについて、家族暮らしにミニマリストは無理?わが家が続ける「買わない・使い切る」暮らしという記事を書きました。

今回は「物」ではなく、「時間」から生活の最適化を考えてみます。

株パパ

株式投資歴17年目のサラリーマン投資家、2児のパパ
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サンマ1尾に、何時間まで並べる?

何年も前、東京の目黒を歩いていたときのことです。

たまたま「目黒のさんま祭り」の近くを通りかかりました。

そこで目にしたのが、とんでもない行列でした。

当時の私は、

「サンマ1尾のために、こんなに並ぶのか……」

とかなり驚きました。

もちろん、並んでいる人を否定したいわけではありません。

お祭りそのものを楽しみに来ている人もいるでしょう。

家族や友人と話しながら並ぶ時間まで含めてイベントなら、それは楽しい時間です。

ただ、私ならどうだろう。

サンマを無料でもらうことだけが目的なら、おそらく並びません。

数百円払って買ってしまいます。

同じことは、無料クーポンや特売にも感じることがあります。

数百円得するために長い行列に並ぶ。

遠くの店まで車で買いに行く。

最安値を探して延々とネットを検索する。

もちろん、それが楽しいならいい。

でも、

「お金は得した。でも、時間はどうだった?」

とも考えてみたくなります。

それなのに、数百円のために時間を使うこともある

ここまで書くと、

「株パパは時間の方がお金より大事だから、多少高くても何でも買う人なのか」

と思われそうです。

まったくそんなことはありません。

むしろ今でも、安く買えるとうれしいです。

スーパーで値段を比べることもあります。

自炊もします。

DIYもします。

中古品や新古品も使います。

少し手間がかかっても、お金を使わず自分でやることがあります。

特に若いころはそうでした。

社会人になったころの私には、それほどお金がありませんでした。

外食するより自炊する。

買うより自分で直してみる。

少しでも安く済ませる方法を探す。

お金がないのだから、自分の時間を使うしかないこともありました。

「貧乏暇なし」とは、よく言ったものです。

お金がないと「時間を買う」こともできない

「時間はお金より大切」

「お金で時間を買おう」

という言葉を聞くことがあります。

私も、その考え方にはかなり共感します。

乾燥機付き洗濯機を使えば、洗濯物を干す手間を減らせる。

ロボット掃除機なら、自分が掃除機をかける時間を減らせる。

高速道路を使えば、一般道より早く目的地に着けることがあります。

でも一つ忘れてはいけないのは、

時間を買うためにも、お金が必要だということです。

時短家電を買うにもお金がいる。

タクシーに乗るにもお金がいる。

家事を外注するにもお金がいる。

近所の少し高いスーパーで済ませるにも、お金の余裕が必要です。

お金に余裕がなければ、

「時間とお金、どちらを使いますか?」

と聞かれても、そもそも選べません。

時間を使うしかない。

そういう時期もあります。

では、お金があれば何でも時短したいのか

ところが、お金に少し余裕ができてみると、今度は別のことに気づきました。

私は何でも時短したいわけではありません。

例えば自炊。

効率だけを考えれば、買ってきた方が早い日はいくらでもあります。

でも料理をしたい日もあります。

材料を切る。

炒める。

味を調整する。

完成したものを家族で食べる。

自分で作ること自体が楽しい日なら、その30分や1時間は「失った時間」ではありません。

逆に仕事で疲れ切った日は、

「今日はもう作りたくない」

となります。

そんな日に、

「自炊すれば500円安い」

と言われても、500円払って楽をしたい。

昨日は楽しかった料理が、今日は面倒くさい。

人間なんて、そんなものです。

だから以前から、生活費を減らすときも単純に「自分でやる方が安い」とは考えず、DIY・自炊・家庭菜園を自分でやるか、外注するかという視点で考えてきました。

時間をかけること自体が、楽しいこともある

効率だけを突き詰めると、おかしなことになります。

私はロードバイクで100kmほど走ることがあります。

何時間もかかります。

目的地に着くことだけが目的なら、車で行った方が圧倒的に早い。

ロードバイクで100km走るなんて、究極にタイパが悪いとも言えます。

でも、そんなことはどうでもいい。

走りたいから走っています。

DIYも同じです。

プロに頼めば短時間できれいに終わることを、わざわざ自分でやる。

庭いじりも家庭菜園も同じでしょう。

効率だけを求めるなら、お金を払って誰かに任せればいい。

でも私は、その時間そのものを楽しみたいことがあります。

極端に言えば、人生は時間をどう過ごすかです。

だったら、すべての時間を短縮する必要なんてありません。

「時間を使ったか」より「使いたかったか」

だから最近は、

何時間使ったか

よりも、

その時間を使いたかったか

の方が大切なのではないかと思っています。

サンマ祭りに2時間並んだとしても、

「家族で祭りを楽しめた」

「友達と話していたらあっという間だった」

という人にとっては、楽しい2時間です。

一方で、

「無料だから仕方なく並んだけれど、本当は帰りたかった」

なら、少し違う。

同じ2時間でも、本人にとっての価値はまったく違います。

自炊もそう。

掃除もそう。

買い物もそう。

お金だけでも、時間だけでも測れません。

時間とお金は、ときどき交換できる

生活の中では、時間とお金を交換する場面がたくさんあります。

乾燥機付き洗濯機を買って、家事の時間を減らす。

高速道路を使って、移動時間を減らす。

近所のスーパーで買って、遠くまで行く時間を減らす。

これは、お金を使って時間を買う選択です。

逆もあります。

自炊して食費を抑える。

DIYで工賃を抑える。

中古品を探して安く買う。

少し時間を使って、お金を残す。

どちらが正しいという話ではありません。

私自身、使ってよかったお金を振り返ったとき、節約とは単に「お金を使わないこと」ではないと感じました。

価値を感じないところでは使わない。

その代わり、自分や家族にとって価値があるところには使う。

時間も同じなのだと思います。

豊かさとは「どちらも選べること」かもしれない

若いころの私は、お金がなかったので選択肢が多くありませんでした。

時間がかかっても、自分でやる。

安い方法を探す。

それしか選べないこともありました。

今でも、その経験は役に立っています。

自炊できる。

簡単なDIYならできる。

お金を使わず楽しむ方法も知っている。

だから、お金に余裕ができたからといって、何でも外注したいとは思いません。

でも、

「今日は疲れたから買って帰ろう」

「これは機械に任せよう」

「今日は高速道路を使おう」

と思ったとき、それを選べるのはありがたいことです。

私が欲しかったのは、

何でもお金で解決する生活ではなく、

時間を使うか、お金を使うか、自分で選べる生活

だったのかもしれません。

豊かさとは選べること

今日は時間を使って、お金を節約する。

今日はお金を使って、時間を買う。

今日は効率なんて考えず、好きなことに時間を使う。

全部あっていい。

その選択肢を持てること自体が、豊かさなのだと思います。

FIREで欲しいのも、お金ではなく選択肢

考えてみれば、私がFIREを目指して資産形成をしている理由も似ています。

ただ仕事を辞めたいわけではありません。

働きたいなら働く。

庭をいじりたいなら庭に出る。

自転車に乗りたいなら一日走る。

妻と旅行したければ出かける。

何もしない日があってもいい。

「生活費を稼がなければならないから、今日はこれをする」

ではなく、

「今日はこれをしたいから、これをする」

に少しずつ近づきたい。

FIRE後に増えた時間を何に使うのかについては、FIRE・定年後に何をする?お金・健康・時間から考える人生後半の過ごし方でも考えました。

資産形成のゴールは、口座残高を最大にすることではありません。

人生の選択肢を増やすこと。

私にとっては、そこにつながっています。

生活の最適化は、効率を最大化することではない

家計を整える。

物を減らす。

時短家電を使う。

自炊する。

外注する。

どれも生活を良くするための手段です。

だから、

1円でも安く。

1分でも早く。

1個でも少なく。

と、すべてを最適化する必要はないと思っています。

面倒でも料理をしたい日がある。

何時間も自転車に乗りたい日がある。

数百円安く買えただけで、妙にうれしい日もある。

逆に全部面倒になって、お金で解決したい日もある。

それでいい。

生活の最適化とは、

時間を最小化することでも、お金を最大化することでもない。

お金と、時間と、自分がしたいこと。

この3つのバランスを、その時々の自分に合わせて変えていくことなのだと思います。

お金か時間かを選べる生活

今日ひとつだけ考えてみる

この記事を、

「時短家電を買いましょう」

「行列には並ばない方がいい」

という話で終わらせるつもりはありません。

今日やっていることを、一つだけ思い浮かべてみてください。

その時間、本当は使いたい時間でしょうか。

もし、

「できればやりたくない」

と思うなら、お金を使って減らす方法を考えてみる。

逆に、お金を払って済ませていることでも、

「本当は自分でやってみたい」

と思うなら、あえて時間を使ってみる。

お金も有限です。

時間も有限です。

でも、どちらか一方をひたすら節約することが、人生の目的ではありません。

今日はお金を使う。

明日は時間を使う。

そして、ときには損得なんて考えない。

「今日はこっちにしよう」と自分で選べる。

そんな余白を増やすために、私はこれからもお金を整え、時間の使い方を考えていきたいと思います。

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